意外にも初訴訟!組織幹部の使用者責任を問う訴訟

指定暴力団住吉系組民による詐欺で、被害にあった7人が、会に対して損害賠償を求めるため訴訟しました。

今までは、実行した人間のみを対象にしてきた訴訟ですが、今回は使用者責任、つまり幹部に対しての訴訟になります。意外にもこの幹部に対しての訴訟というのは始めてであり、もしこの訴訟でしっかりとした判決が出るようなことがあれば、「判例」ができ、今後暴力団による詐欺に対して積極的に対策を検討していけるようになる可能性があります。

特殊詐欺被害者、住吉会相手に初提訴 組幹部の使用者責任問う

指定暴力団住吉会系組員らが関与する特殊詐欺グループに現金をだまし取られたとして、被害者7人が30日、住吉会の西口茂男総裁(87)ら7人を相手取り、計約2億2200万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 原告側弁護団によると、特殊詐欺事件で、実行役だけでなく、暴力団最高幹部の「使用者責任」を問う訴訟は初。資力のある最高幹部に賠償を求めることで迅速な被害回復を図るほか、毎年数百億円の被害がある特殊詐欺事件の抑止効果も期待できるとしている。

 原告は、全国の63~86歳の女性7人で、750万~8500万円をだまし取られたと主張。被告は西口総裁、関功会長(70)と福田晴瞭(はれあき)前会長(72)の住吉会最高幹部3人と、詐欺グループの主要メンバー4人。

 訴状などによると、詐欺グループは「社債を購入する権利が当たった」などと嘘の電話をかけ、宅配便で現金を送らせていた。詐欺グループは2次団体の幹部2人が統括。この詐欺事件では、この幹部2人や実行役など計8人が逮捕・起訴されるなどし、東京地裁で公判が進んでいる。

 暴力団対策法は、指定暴力団の組員が暴力団の威力を使って資金を獲得した場合は、組長など代表者も賠償責任を負うと規定。また判例では、暴力団組長は組員に対する民法上の使用者責任も負うとされている。グループは住吉会の威力を利用して資金を獲得しており、弁護団は最高幹部3人の責任も問えると判断した。

 弁護団は会見で「被害者は多くが高齢者で、生活資金を食い物にされている。最高幹部らの責任を問うことで相当の抑止力が働くはずだ」とした上で、「原告が暴力団から脅しなど被害を受けないよう、警察と連携を進める」と話した。

引用先:産経ニュース

http://www.sankei.com/affairs/news/160630/afr1606300015-n1.html

近年の暴力団は、振り込め詐欺等に関与していることも多くなってきており、多くは実行犯、現場、末端にいる人間が逮捕されることで一応の解決という扱いを受けることが多くありました。しかし。この訴訟によってその流れは大きく変わっていく可能性があります。

また訴訟によって判例ができていけば、今までのように末端の人間が逮捕されるだけではことはすまなくなってくることにもなり、幹部が責任を追う義務が発生してくることもあるでしょう。

これまでのいたちごっこのようになっていた、暴力団と司法の関係に大きな変化が訪れそうです。wb0010007387m

(末端の人間を探ることが難しくても、大きな組織である(知名度の高い組織である)暴力団の組織(幹部)を見つけることはそこまで難しいものではありません。)

ただ、それにともなって詐欺等の形が大きく変わってくる可能性も十分考えられます。これで全てが解決ということでもない点に大きな不安感は残ります。闇金等にもこの影響は及んでくる可能性は十分にあります。

 ※ 下記は山口系組員の別の事件になりますが、このような事件に関しても幹部に責任を問うことができるようになる可能性もあるということです。

通帳だまし取る…容疑の暴力団員を逮捕 口座に詐欺の被害金も/県警

暴力団員であることを隠して金融機関の口座を開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、県警組織犯罪対策課と春日部署は3日、詐欺の疑いで、東京都港区三田5丁目、指定暴力団山口組系組員(38)を逮捕した。

 県警によると、「弁護士が来てから話す」と供述している。逮捕容疑は2011年8月23日、東京都内の金融機関で、暴力団員であることを申告せずに、自身が代表取締役であり、東京都北区にあった暴力団の関係する法人名義の口座を開設、通帳とキャッシュカードをだまし取った疑い。

 開設口座には、同年8月30日に凍結されるまでに4160万円の入金があった。うち約480万円が振り込め詐欺の被害金と判明しているという。県警は現金の使途などを調べる。

引用先:埼玉新聞 http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/07/04/02.html

The following two tabs change content below.
WYwriter

WYwriter

闇金は社会において暗躍しています。そんな闇金から自分の身を守っていくためには闇金を知る必要があります。闇金はまだまだ数多く存在し、社会的な脅威になり続けるといわれています。知識を身につけ自己防衛していくことが今現在ではより大切になっています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを書き込む

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)